転職者が絶対に避けたいブラック企業を見分ける2つの方法

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残念ながら、ブラック企業は存在すると思います。その前提にたって今日はその見分け方を紹介していきます。

人材業界にいると、下記のような相談を頻繁に受けます。

次の会社では、私(僕)は裁量(権限)の大きい会社に行きたいんだよね!
この会社大丈夫だと思う?

転職を考えるときは色んな要素があると思いますが、上記のような【裁量(権限)】の大きさを求めて転職を考えている人は個人の成長をより望んでいるのではないでしょうか。

『成長意欲が高い』『自分の可能性をもっともっと追求したい』


向上心というのは転職でも非常に重要な要素です。
でも不安はつきもの、本記事ではそんな方の不安の軽減に少しでも貢献出来ればと思います。

✓ 本記事の内容

  • 裁量(権限)の大きさってそもそも何だ?
  • ブラック企業ってそもそも何だ?
  • ブラック企業かどうかを見分ける方法

説明に入っていく前に、まだまだ転職における自分の軸や、考え方が定まっていないよ、という方は下記の記事を参考にしてみてください

初めての転職を考え始めている方、ご自身のキャリアに少し悩んでいる方そんな皆さん向けに、何をどう考えれば次の転職先の選択に間違わない...
前編からの続きです。前編では”初めての転職を考えた時に読むべき3つの本”の紹介をしましたまだ読んでない方はこちらから こ...
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裁量(権限)の大きさってそもそも何だ?

スタートアップ、ベンチャー界隈ではよく聞く言葉ですね。実力さえあればどんどん大きな仕事を任せるよ!

年功序列と真逆の意味合いのように使われてますかね?

『裁量(権限)が大きい』という言葉は非常に危険です。

なぜか?

ブラック企業は大抵、裁量(権限)が大きいからです。
こういったことを求めてくる方ですから、成長意欲が非常に高く、労働時間や量は特に気にしない方がほとんどでしょうか。

長時間労働は全然OKという人がほとんです。
でも、ブラック企業は嫌だw
当然ですよね。

労働に対する価値観は人それぞれ

「裁量(権限)が大きい仕事」が全ての人にとって良い仕事ということは絶対ないと思います。

仕事、労働の選び方は人それぞれで、毎日決まった時間に決まった仕事をして、決まった給料をもらうのが好きな人もいます。そういった働き方も良いですよね、私もそういった働き方を否定するつもりは全くありません。

本記事で対象にしているのは、前述のしたように成長意欲が強く、大きなチャレンジを希望し、そのために自分の裁量の大きい仕事を希望している人だと前提ご理解ください。

ブラック企業ってそもそも何だ?

『売上』『従業員』も増えていない会社

ここまでわかりやすい会社ばかりだと、誰も苦労はしないんです…
もう少し突っ込んで言うと『売上』は伸びているけど『従業員』は増えてない会社、ですね。

でもこれ、イケてるIT企業とかでは普通にありえることで、労働集約になっていないビジネスを展開しうまく売上も伸ばせている、という観点で言えばかなり優良企業であるといえます。

じゃぁブラック企業ってなんだ?

『労働力の単価』をいかに安くするかだけを考えている会社

このように考えてみるとどうでしょう?

経営者であれば少しでも労働単価を安くしたいと考えることは理解できますよね?ある意味当たり前。

ですが、社員の個人としての成長と会社の方向性が合わない状況が続くと、双方にとって悲劇を招くことになります。

つまりブラック企業とは、

できるだけ少ない人数で大量の仕事をこなす、つまり「労働力の単価をいかに安くするかだけ」を考えている企業

と言えると思います。

ブラック企業かどうかを見分ける方法

ここまで引っ張ってしまってごめんなさいw

『裁量(権限)が大きく』転職者ご本人のキャリア形成にも役に立つ会社に入るために、会社を見極める方法はたった2つの質問を採用担当者(または社長)
に投げかけてください。

1つ目は

今期の売上は、前期の何倍となったのか教えて下さい

え?そんな簡単なこと?と思われましたか。

簡単なことなんです、誰も聞くことが出来るし、理解できる内容だと思います。だからこそ一番重要です。

更に単純な話ですが、売上の成長率が高い会社は売上の成長に社員数の増加が追いつきません、そうすると自然と良い意味で人が足りません。

【どんどん新しい(かつやりがいのある)仕事が回ってきます。】

まさに「裁量が大きい」状態になりますね。


適切な売上成長率とは

前期比の売上成長率を質問しましょう、と言いましたが。
会社フェーズによって勿論その適切な成長率とはどの程度でしょうか。

A:来期上場する予定の会社 前年同期比+55~80%
B:最来期上場する予定の会社 前年同期比+65~110%
C:それ以外のフェーズの会社 100%以上

どうでしょうか?

多くの転職先の会社がCのケースが多いと思われますので、100%以上ということは単純に売上が2倍以上ということ、この数字より伸びていることが望ましいですが、ほとんどのブラック企業は売上がこのようなハイペースで伸びません。

一つ目の「前年との売上比較」の質問で、その会社が『ブラック企業』であるか、『事業の成長』による人材不足なのかは大体見抜けます。

『売上成長率』は必ず質問しましょう


繰り返しになりますが、転職者の方が自身のキャリアにおける成長を考えているのであれば、必ず聞くようにしましょう。それと併せて会社が考えているイグジットのタイミング(上場・他社への売却等)も確認しましょう。

上記フェーズと、売上に乖離がある場合はより客観的に注意深く会社を判断する必要があると思います。


そして、2つ目の質問です。

現在の社員数は、前年と比較してどの程度増えていますか?

社員数の成長率を確認しましょう

これも簡単です。

社員数の増加率の方が、売上の成長率を上回っている場合は危険信号です。
なぜか?

【労働集約的ビジネス】を展開している可能性が高いからです。


勿論労働集約的なビジネスが悪いわけではありません、人数を増やしたり、長時間労働を課すのではなく、社員のスキルを伸ばすことでビジネスを成長させる戦略をとっている会社はたくさんあります。

しかし労働集約的であればあるほど、社員一人一人のスキルによって売上が左右される可能性が非常に高いので、短期間でビジネスを急成長、急拡大するのは難しいと言えます。

『社員数の増加率』が、『売上の成長率』を上回っている場合は危険信号

これは、転職先として考えている会社が『労働集約的』な会社になっていないか、を測る上で非常に大事な質問です。

転職先がブラック企業かどうか見分ける方法

転職先として候補に上がってきた会社が自身のキャリア形成において、有益な会社であり、ブラック企業ではないと判断したい。

そんな時は下記を確認すれば大枠クリアになります。

  • A:今期の売上成長率は前期対比でどのくらいか
  • B:現在の社員数は前年対比でどのくらいか

B>Aとなっている会社は要注意

本記事が皆さんの転職活動の一助を担えれば、幸いです。

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