【現役人材コンサルタントが教える】絶対に知っておいた方が良い転職エージェント(人材紹介)の選び方

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転職エージェントの選び方がわからない「転職エージェントを探しているんだけど、その数が多すぎて正直言ってどうやって選んだらよいか分からない、何がいいのか悪いのかよく分からない、できれば詳しい人に教えて欲しい」

こういった疑問にお答えします。

本記事の内容

1.転職エージェント(人材紹介)とは そのビジネスモデル
※求人媒体とは違う
2.
転職エージェントを使うことのメリット/デメリット
3.上手く転職エージェントを使うコツ
4.
転職エージェント各社特徴
5.まとめ

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転職エージェント(人材紹介)とは


人材業界出身の筆者が、絶対に知っておいた方が良い転職エージェント(人材紹介)の選び方と選ぶ際に考えなければ行けない大事な事を徹底解説したいと思います。

まず初めに、皆さんには転職エージェントまたの呼び名を人材紹介(以後転職エージェントとする)と求人媒体(公募)の違いを理解していただきたいと思う。

転職エージェント
第三者に色々相談できて、ヒアリングもしてくれ希望に沿った転職先の企業を紹介してくれる

求人媒体(公募)
基本的に何らかの相談をすることは出来なく(最近チャットによる相談が出来るサービスはあるが)自身で企業の選定から入社までを行わなければ行けない。


因みに転職エージェントに行くと自身の経験などをヒアリングしてくる方をCA(キャリアアドバイザー、キャリアコンサルタント)等と言ったりするが、実は立派な国家資格も存在したりしている
厚生労働省登録資格キャリアコンサルタント
※転職エージェントに所属している人全てが持っている訳ではない、というかどちかというとレア

□転職エージェントのやってくれること
 -企業への応募、面接日時の調整
 -採用時の各種条件交渉、入社時期の調整
 -職務経歴書の書き方、アドヴァイス
 -面接準備、指導
 
等など、しかもこれ全部無料でやってくれる。
まさに良いことづくめのサービスで利用しない理由は無いように思えるだろう。

□転職エージェントのビジネスモデル

何故ここまで手取り足取り、やってくれるのか疑問に思うこともあるだろう、
その理由は明確で、転職エージェントのビジネスモデルにある。
転職エージェントは、転職が成立した際に転職者の年俸(年収)の約30〜40%程度を紹介手数料(仲介手数料)として紹介先の企業から受け取る。
この報酬(売上)があるからそ、転職エージェントにとって転職希望者が内定を獲得することは売上を上げるための必須要件なので、
転職エージェントからすると、転職者の職務経歴書のレベルアップや面接対策などは喜んで対応してくれる。

因みに、この30%~40%という紹介手数料(仲介手数料)は実は世界的に見ると法外に高い、海外平均値は、国にもよるが10%~15%である。
日本と比較すると倍以上開きがある。


何故か?

答えは簡単でマーケットリーダーであるリクルートがそう決めたから、
というと怒られそうですが、これ本当にある怖い話なわけで。
確かに背景には日本人の転職に対するスタンス、回数に原因がある。
日本特有の終身雇用制(今は崩れているが)や転職=ネガティブというイメージによる、転職回数の少なさだったりする。
あるデータによるとアメリカ等では、30歳に至るまでに3回程度転職していても普通、日本だとどうだろうか?
皆さんの周りの方を見て頂ければその差ははっきりするでしょう。

転職エージェントを使うことのメリット/デメリット

メリット

内定率UP!
本当に?と思うかもしれませんが、本当です、理由は

  • その①:転職エージェントからの応募の時点でスクリーニング済
  • その②:転職エージェントからの適切なアドバイス
  • その③:転職エージェントからプッシュをしてもらえる

これらの詳細を解説してみる

その①:転職エージェントからの応募の時点でスクリーニング済


転職エージェントのビジネスモデルを紹介しましたが、完全なる成果報酬型です、ということは転職者が採用されない限り、売上が発生しません。

ということは、初めから転職者にとって難易度が高そうだと思われる会社は紹介しません(相反するデメリットは後ほど紹介)

採用する企業側からしても、ある程度懇意にして、採用実績もあったりする転職エージェントからの紹介であれば、信頼があるので、”お?今回の転職者も良いのかな?”と勝手にポジティブなスクリーニングが発生したりします。


同時に転職エージェントも採用企業との信頼関係を崩したくないので、
変な候補者(失礼ですが)、箸にも棒にもかからない候補者は紹介しないんです。

なので、転職エージェントからの紹介は”ある程度のラインはクリアしている”ということが成り立ちます。

その②:転職エージェントからの適切なアドバイス

転職エージェントも過去沢山の転職者に接し、沢山の紹介を行っています、そこから蓄積された数多くのノウハウがありますので、適切なアドバイスを貰うことによって内定率が高まる、という面はあると思います。


転職成功してもらえないと売上になりませんので、転職エージェントも積極的に協力してくれるはずです。

その③:転職エージェントからプッシュをしてもらえる

いくら利害関係のある相手とはいえ、人の意見というのは常に役立つものですよね。これは特に採用企業と仲良くしている転職エージェントだと言えることですが、関わっている人たちも人間です。


”あの人がそこまで言うなら”ということは往々にしてあります。


一般公開していない求人に応募が可能!
採用企業の中にはそもそも採用を行っていることさえ公開していなかったり、
全ての求人を公開せず懇意の転職エージェントだけに紹介を依頼しているケースがある。
そういった事情から転職エージェントに登録すると多数の”非公開求人“というものを紹介してもらえるケースがある

デメリット

勿論、デメリットも存在します。

何よりも年収重視

何度も言いますが転職エージェントの売上は転職者の入社です、そして年収の30~40%です、ということは転職者の年収が売上に直結します。

転職エージェントからしたら1円でも高く入社して欲しいですよね。
仮に転職者の希望が、役職や、仕事内容、労働時間、福利厚生、社風、などで合ったとしても関係ありません。


体裁はそういった事を重視して紹介していますよ、と言っても実際には年収重視で紹介しているケースが少なくありません、、残念ながら。。


この転職エージェントの原理原則を理解していないと、自身の希望とは全然別の会社に転職することになる可能性もあるので、しっかり頭に入れておいてほしいですね。

紹介される仕事は機会的に選定されたもの


これもビジネスモデルに深く関係してくることですが、転職エージェントの売上は、転職者の入社による報酬ですよね?

ということは1人でも多くの転職者に1社もでも多くの会社を受けてもらい、早く入社して欲しい、そして、次の人、次の人、
と仕事をこなしていきたいという思いは自然ですよね。

転職希望者にとっては一生に数回しか無い転職でも、転職エージェントにとっては毎日何人もやってくる転職者の内の一人に過ぎないんです。


紹介もある程度機会的に行わざるを得ないんですね、
「職歴、年齢、学歴」等からほぼ自動的に紹介される会社は選定されます。

転職エージェントは採用企業との信頼関係を壊したくない、という理由から
あまりにも内定を貰える可能性の低い会社は紹介しません。

転職エージェントを利用して転職するということは、自動的に選択肢を狭くしているとも言えますね。

内定後のクロージングがすごい


面接を受けた会社から内定を貰ってすぐ入社を決められる人は少ないんじゃないでしょうか、相当その会社に思い入れがあれば別ですが
誰でも他の会社も見てみたい、内定をもらいたい、と思うのではないでしょうか。

ですが、これ転職エージェントからすると要らぬ時間ですよね。

転職エージェントの報酬は入社時の報酬です。

入社してくれない限りは売上になりません、転職者に悩まれても何もなりませんので”早く決めて欲しい!”と思っています。

勿論転職エージェントによりますが、1社内定を貰うといきなり入社へのプッシュをしてくる場合があります。

上手く転職エージェントを使うコツ

どうすれば上手に転職エージェントを使うことが出来るのか

  • その①:必ず複数の転職エージェントを利用する
  • その②:自分の意志はしっかり持ち、伝える
  • その③:未経験の業種、仕事をしたいなら転職エージェント以外の選択肢を持つ
  • その④:最後に入社を決めるのは自分自身です

その①:必ず複数の転職エージェントを利用する

理由は明確ですよね、なんでも選択肢は多く持つに越したことはありません、1社の転職エージェントからの紹介に満足出来なくても、数社に登録することで満足出来る紹介に出会える可能性は高くなるでしょう。

また、結局は人間と人間の付き合いです、転職エージェントによっては
あなたと全く合わないキャリアコンサルタントが付いてしまうケースもあるでしょう。

それにあまり転職エージェントに慣れてない場合は、その良し悪しが分からないと思います、その為にも比較対象を持つというのは非常に大事なことです。
具体的には5社程度に登録をして、そこから2~3社に絞って転職活動をするのが良いと思います。

例え同じ求人であっても転職エージェント、キャリアコンサルタントによって持っているノウハウ、情報が違ったりするので、そんな比較もしてみるべきです。


因みに転職エージェントを切る時は、特に連絡を入れる必要はありません。
適当に放置しておけば、自然と連絡が来なくなります。
特に失礼ではないので、安心して下さい。転職エージェントもそうやって転職者を切ったりしますので、、、
どうしても伝える場合は「今はちょっと現在の仕事が忙しくて、転職活動を呈します」等と伝えれば大丈夫です。

その②:自分の意志はしっかり持ち、伝える

特に内定をもらった際に気をつけるべきことですが、ご自身で優先していることがある場合は、しっかりとその意思を伝えなければいけません。

転職エージェントは当たり前の仕事して、入社の意思決定を迫ってきます。
ですが、あくまで入社するのは転職者ご自身であり、転職者の大事な人生です。労働環境などどうしても譲れない優先している事項があればはっきりと伝えましょう。

「大事な事なので、後悔ないようゆっくり考えて決めたい」

と、伝えれば大丈夫です。

その③:未経験の業種、仕事をしたいなら転職エージェント以外の選択肢を持つ

転職エージェントはある程度、経験、年齢で機会的に紹介先の企業を選定します、ですので、全く経験していない業種は紹介してくれません。

極端な話、あなたが現在メーカー系にお勤めで、金融系に転職したいなら、転職エージェントから金融系の企業を紹介して貰えることは有りえません。

他の手段を探しましょう、求人媒体、HPからの直接応募、友人知人づて、などですね。

その④:最後に入社を決めるのは自分自身です

度々言ってますが、転職エージェントの売上は転職者の入社です。

年収は高いけど社風が合わなそうなA社と、年収は低いがなんだか自分に合いそうなB社、の場合、どうしてもA社をプッシュして来がちです。

転職エージェントのキャリアコンサルタントとはこの内定に至るまで二人三脚で並走してきたのでなんでも相談出来る間柄になっているかもしれませんが、
それも内定が出るまで、と割り切りましょう。

最後決めるのは自分自身です。

転職エージェント各社特徴

長々と書いてきましたが、それではどこの転職エージェントに登録すべきでしょうか。

まずは登録しておく総合型大手4社
言わずとしれた大手転職エージェント企業です。
転職を考えたらここの4社に登録し、まずは話を聞いてみるのがご自身の
状況を理解する上では良いと思います。

・リクルートエージェント
・DODA
・マイナビエージュエント
・パソナキャリア

特化型大手3社
あなたの職業や、目的に合って選ぶべき転職エージェントです。
特化型だけあって、その面では総合型よりも手厚いサービス、紹介企業数を誇っています。

・ワークポート
・JACリクルートメント
・レバテックキャリア

ブティック型個人エージェント
耳慣れない言葉かもしれませんが、分かりやすく言えば
個人商店です、少数精鋭で経営され、紹介企業数は少ないものの
その分洗練されています。
あなたのキャリアが専門性に高かったり、何か尖ったものを持っている
場合や、個人的な繋がりがある場合はこういった転職エージェントを頼るのも良いと思います。

まとめ

最後になりますが、転職エージェントに行ってみようと思った時に
考えるポイントを簡単に下記にまとめます。

 ・転職エージェントは複数登録し比較検討した後あなたに合った転職エージ
  ェントに絞って転職活動をしましょう。
 ・転職エージェントは原理原則あなたの年収で仕事をします、紹介される企
  業、内定を貰った企業、本当にあなたに合った企業かはあなた自身でしっ
  かり考えて結論を出しましょう。
  他人はどこまで行っても他人です。
 ・未経験や、あなたの挑戦を求める転職をする場合は転職エージェントに頼
  らず、求人媒体、公募を始めとしたあなた自身で探す方法を模索しましょ
  う。転職エージェント利用はあまり向いてないかもしれまん。

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